小児科もう勘弁
タロウの薬がなくなったので、今日もまた小児科へ行ってきた。
やはり、タロウは小児科へ一歩入っただけで気が狂ったように号泣し、暴れた。その迫力は文章で表現できないが、そんな子はほかに誰一人いないし、まわりの目線の冷たさが悲しくて、泣きたくなった。
今朝、私も風邪に感染したのか喉に違和感があり、ひどくなる前に対処しておこうと、タロウと一緒に診察してもらうことにした。
後で知ったが、予約済のタロウに予約なしの私を追加するということは、かなり後回しにされるという規定があったらしい。
まず私は、ナ-スにタロウの事情を説明しておいた。
「前回は泣いて暴れ、隔離室を借りても駄目だったので、今回は外で待たせてます」
すると 「あと2、3番目というところまできたらお知らせするので、そしたら連れてきてくださいね」
ナ-スのその親切心は、私たち家族にとってはちょっと酷なものとなった。
私は一人待合室で待つことなり、母が外でタロウの相手をしていた。
ナ-スに呼ばれ、母とタロウが室内に入った。
あえてタロウの状態は省略するが、待っても待っても名前を呼ばれない。
私たちには時間が10倍位に感じているが、それにしても長い。
ナ-スはタロウを見て、ぎりぎりになったら再び呼ぶと言いに来た。
母とタロウが再び外へ出た。
時計を見ると、約1時間経つ。
私は一人、つまらない光景の続きを見るはめになった。
おもちゃで遊ぶ子、本を読んでもらってる子、親に抱かれる子…みんな静か。
泣いてる子はせいぜい診察室にしかいなかった。
ふと隣の親子を見ると、母が赤ちゃんにチュウチュウしてる。
風邪ひいてかわいそうで、尚一層愛おしいとでも?
何それ?
私はタロウが風邪ひいたら、強姦にでも襲われるような恐怖を味わってきたのに。
ほんと、おもしろくないよ。
考え事をしていてふと我に返ると、まだ呼ばれず、外を見ると、約1時間抱き続けてる母と目が合った。
私はナ-スに
「もう1時間経ちます。もう限界です。私は後回しでも、子供だけ先に診てもらえませんか?!」
八つ当たり半分、怒り半分の口調で言った。
すぐ呼ばれ、親子共に診てもらい、あっけなく終了。
タロウは泣きながら「あややと、バイバイ」と言った。
その部分だけは前回よりマシだった。
母とタロウはさっさと帰っていった。
私はまた一人になった。
泣きそうになったら、脳みその思考が一時停止して、涙が引っ込んだ。
タロウのことを嘆いてもきりがないし、これ以上悩んだら私が壊れてしまうからだろう。
私にはこの暗くて長いトンネルから抜け出せる日は来るの?
メンタルクリニックにて深読みな私
今日はメンタルクリニックの通院日だった。
私は冷静に簡潔に、ありのままを話した。薬さえもらえればいい、もう理解してくれなくてもいいよ、そんな気持ちがあった。
そしたら、先生は私に『順調』という診断結果を下さなかった(推測だけど)。
意外だった。
先生に話した内容とは、タロウが風邪ひいたこと、小児科へ入れないほど泣いて暴れたこと、それによって今鬱の波が来てるということだ。
終始私は自然に微笑みながら話せたように思う。
愚痴のようなことや、ネガティブなことを話したつもりはない。
が、なぜか先生の態度は違った。
前回のように 「実家のご家族の休養のためにも、自宅に戻ってみては?」 などと若干強めなことは言わず、代わりに
「よく眠れてます?」
「パニックを起こしてしまうのはどうですか?」
と、「平気?」という優しい感じの口調だった。
「では、3週間分の薬を出しておきます」
え!?
2週間分は診断結果が悪い時、4週間分は安定してるとみなされた時だと思う。
今回は中間なの!?
頭の中が鬱に侵され、空き領域が減り、思考が衰え、時には真っ白になる。
自然に笑顔で話せたつもりだけど、先生には『私の知らない私』がすべてお見通しなのかな。